やまびと倶楽部とは
設立趣旨
かつて日本の原風景であった里山は、人の営みに欠かせない資源であり、多様な生物をはぐくむ環境でした。近年、化石燃料の使用により、薪や炭は必要とされなくなり、里山では間伐や草刈りは行われなくなりました。
茨城県南部でも、宅地化が進み里山の平地林が近年減少傾向にあるとともに、里山の所有者の高齢化のために、ほとんどの里山が手入れされなくなりました。この間に、里山は笹や竹が繁茂して、暗く荒れた生物の少ない場所となりました。
そこは、不法投棄の温床となっています。
また、急速な宅地化が進んだ龍ケ崎市や牛久市の新興住宅では、団塊の世代が退職の時期となり、毎年約１，０００人の定年退職者が生まれています。
その多くは、地域とのつながりが少ない状態で生活していますが、何か社会貢献をしてみたいと思っています。
当会では、地域の人々が地域の荒れた里山の手入れをすることにより地域でつながりをもち、定期的な作業による健康維持を図ります。そして、かつての原風景を再生し、歴史的な資源と自然の資源などを未来に引き継ぐことを目的とします。
そのために、地域の人々が地域資源の価値を共有し、協力して里山の維持を継続するためには、法人化が必要と考えます。私たちの活動である環境保全は、任意団体では責任が不明確で限界を感じ、信用も弱いため、営利を目的としないことから、特定非営利活動法人を設立することとしました。